第 62 回 全国大学保健管理協会 関東甲信越地方部会 研究集会は、2024年9月5日(木)・6日(金)の2日間、JR中央線武蔵小金井駅から徒歩1分の会場で、対面での現地開催をおこないます。テーマは、『学生と職員の生活・LIFEに寄り添った保健管理』としました。
大学の保健管理部門が、学生や職員と直接接する時間や期間は、個人の生活や人生(LIFE)の中の限られた一部分です。その中で、個人が元々持っている様々な特性をどうやって把握するか、それらの特性に対する偏見・スティグマの問題がある場合にどのように対応するか、大学での健診や診療のデータを卒業後の社会生活のなかで有効活用するためにはどのようなことが必要か、といったことは保健管理の活動の重要な課題と思います。今回の研究集会が、これらの課題について考える機会となるようにしたいと考えています。
また、ライフ・サイエンスは、東京農工大学の農学部・工学部を通じた研究課題のひとつです。研究集会においても、生命、生存、といった物質面だけでなく、生活、人生など、文化や心の面など、幅広く取り上げていきたいと思います。さらに、東京農工大学は、理工系としては女子学生や女性の教職員が多い大学です。そのような状況で、学業、仕事、生活、健康管理、人生設計などについて、どのような工夫や苦労があるのかも話題としたいと思います。
保健・看護分科会の講演会についても、「多様な学生への支援」として、がん、聴覚障害、LGBTQなど様々な面から、学生の生活全般に対する支援について考える企画となっています。
本年(2024年)は、東京農工大学の農学部・工学部それぞれのルーツである施設・組織が1874年に設置されてから150年目という当大学にとって記念すべき年であり、是非多くの方々に研究集会にご参加いただきたいと願っております。参加して良かった、と必ず思っていただけるように努めます。みなさまのご参加をお待ちしております。